先端工学基礎課程 受験 やったこと

27歳のWebエンジニアです。電気通信大学の先端工学基礎課程(夜間主)を受験し、合格しました。やったことを書きます。

勉強期間

勉強期間はぴったり3ヶ月(8/20〜11/20)でした。平日は4時間、休日は8時間というペースで行いました。

過去問の傾向と対策

数学の傾向ですが、微積は毎年出ており、場合の数、確率もよく出題されていました。基礎レベルの問題が多いです。大問の一番最後の小問はちょっと凝った問題が出ることもあるようでしたが、黄チャートを網羅すれば解けない問題はないと考えていました。実際、本番でもその通りでした。出題範囲はほぼ数II+Bまでのようでしたが、念の為すべて勉強しておくことにしました。

物理では、基礎問題がほとんどで、力学ではちょっと凝った問題が出る年もあります。そのため、力学と、あと凝った問題を出しやすそうな電磁気についても力を入れて取り組むことにしました。熱と波は物理基礎の範囲を抑えておけば十分だと感じました。

化学は、理論化学に限られており、その上ほぼ特定の2箇所からしか出題されていないようでした。「共有電子対とは」「同位体とは」「xxx結合の特性は」など、教科書の頭から15%ぐらいの範囲と、電池・電気分解です。

英語の過去問は長文4ページ分ほどが著作権の問題で白紙になっており、傾向がよく分かりませんでした。そのため、英単語だけを重点的に勉強することにしました。

参考書

勉強した感想

数学は10代の頃に学んだことをひたすら思い出す作業でした。1から理解する苦労がなかったので楽でしたが、3年分の内容を3ヶ月で勉強したためスケジュール的なハードさはありました。

物理は数学と異なり、内容をかなり忘れていました。物理のエッセンスは最高の参考書。特に力学の勉強はこのレベルまでしておけば丁度いいと思います。

化学は壊滅的に忘れていましたが、受験で出るのが理論化学だけなので「この狭い範囲ぐらいは」と歯を食いしばって取り組みました。リードLightノートはすごく良かったです。同じ内容を3回は解けというスタイルで、これぐらいの回数が用意されているのは、暗記が物をいう教科なので非常にありがたかったです。

英語のDUO selectは良い本でしたが、振り返ってみると、受験対策としては他の勉強法がより効果的かと思いました。もし二回目があるなら、長文のリーディングと、文法・熟語を勉強して臨むと思います。

志願書と過去問

志願書は取り寄せることもできるようでしたが、受験の下見も兼ねて現地に行きました。大学の入試課に行くと志願書が手に入ります。実は課の部屋の前にパンフレットの束があり、志願書はそこから自由に取れたようでした。「学生募集要項 総合型選抜」 というパンフレットがあり、それです。志願書はボールペンで書くことになるので、念の為2冊もらっておくとよかったかもしれません(?)。

過去問は大学の生協で買えます。直近3年分が収録されています。こちらも取り寄せることができるっぽい? 商品棚に並んでいるわけではなく、レジで職員さんに「先端工学基礎課程 総合型選抜の過去問を買いたいのですが」と声をかけると買うことができます。ちなみに本番の問題冊子はこの過去問とほぼ同じ構成をしているのですが、本番の問題冊子は大問1つごとに

[ 真っ白な紙 | 大問 ]

というように計算をするための余白が十分にあります。ぎゅうぎゅうに印刷された過去問に面食らっていたので安心しました。

志願書について、受験直前ということもあり、勉強に時間を割きたい一心で提出期限の直前まで放置していました。しかし、書類の準備や送付には時間がかかるので、すぐに書くべきでした。志願書の中には「志望理由書」という、その名前の通りの文章を800字書く書類があって、期限の直前になって取り組むと泣けます。

調査書については、高校に問い合わせたところ、卒業から5年以上経つと作成できないことが分かりました。学生募集要項に書いてある通り、卒業証明書 + 成績証明書 で代用できるので、その2つを作成してもらいました。僕は出身が私立マンモス校だからかその辺の手続きが整っていて、作成依頼の書類を送ってから3日ぐらいで家に届きました。

面接

面接は、面接官3人(教授+教員という面持ち)と自分1人で行われました。聞かれた内容は、プログラミングをどのように勉強したか、大学で何を学びたいですか、などでした。面接官は先述の志望理由書に目を通しながら話されていたので、そのことを意識して書くといいかもしれません。全体としてとてもあっさりしていて、ネットで見かけた「数学の問題が出題される」という情報に身構えていましたが、ありませんでした。人や年によって違うのかと思います。

その他

勉強の休憩にたくさんのアニメを見ました。